• 2018/02/28

    Birdy Decanter Laboratory

    2月のワイン / 01. シャトー・ベル・アシーズ・クォー サンテミリオン・グラン・クリュ

    Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。

     

     

    春は名のみの寒さが続く2月。こんな季節に恋しくなるのは、やっぱり赤ワイン。今月はボルドーとピノ・ノワールという、赤ワインの王道的なワインをご紹介します。とはいえ、ご紹介するアイテムは、歴史ある王道的なものではなく、新進気鋭の造り手のもの。新しい造り手、新しい産地を知るのもワインの大きな楽しみです。

     

    ■ 2月のワイン vol.1 赤ワイン

    Chateay Belle Assise Coureau
    シャトー・ベル・アシーズ・クォー
    Saint-Emilion Grand Cru
    サンテミリオン・グラン・クリュ
    産地:フランス ボルドー
    ぶどう品種:メルロー 55%、カベルネ・フラン 45%

     

     

    “5大シャトー”という言葉を聞いたことはありませんか?シャトー・ラトゥールやシャトー・マルゴーなど5つの超有名銘柄シャトーの総称です。この5つのシャトーは数多あるメドック地区のボルドーワイン格付けの1級に君臨します。ナポレオン3世の命により、この格付けが行われたのは1855年。パリ万博にボルドーワインを出展するためでした。審査を行ったのは、ボルドー商工会議所から依頼を受けたボルドーワインの仲買人。格付けの判断材料は当時の取引価格でした。高いワインから順に1級、2級、というわけです。この格付けは現在も有効で、唯一の例外は1973年に1級に昇格したシャトー・ムートン・ロートシルトだけ。このメドック(*1)の格付けに対して、ジロンド川の対岸に位置するサンテミリオン地区の格付けが制定されたのは1955年と比較的最近のことです。審査を行うのは生産者が主体で、こちらは10年ごとに見直しが行われます。サンテミリオン地区がかつえシンデレラワインの産地と言われたのは、歴史が古くないシャトーでも、がんばれば格付けの上位にいける可能性があるからでしょう。

     

    今回ご紹介するシャトー・ベル・アシーズ・クォーは、歴史は19世紀に遡りますが、長い間ずっと、瓶詰めしたワインではなく樽詰めしたワインを売っていました。素晴らしい土地なのにもったいない、と目を付けたのがモナコ・グランプリでの優勝経験のある元F1ドライバー、ジャン=ピエール・ベルトワーズをはじめとするワイン愛好家の友人たち。2012年にみなでシャトーを買い取って畑や醸造設備を刷新し、若く才能あふれるワインメーカーを雇ってワイン造りをスタートさせました。まだまだ新しいシャトーなので格付け入りはしていませんが(前回の格付けは2012年でした)、これからに期待できるシャトーといえるでしょう。

     

    ■ 格付け昇格したワイン

    1973年に晴れて一級に昇格したシャトー・ムートン・ロートシルトはラベルの絵を毎年著名なアーティストに依頼することで知られています。記念すべき73年のデザインを手掛けたのはピカソ。ラベルには、「われ1級になりぬ、かつて2級なりき、されどムートンは変わらず」というバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵の言葉が記されています。

     

    <Birdy デキャンタによる飲み比べ>

    <用語解説>
    そのまま:ワインボトルからそのままグラスへ注ぐ
    ゆっくり添わせる:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、少し斜めに傾けて内側をゆっくりなぞるように一周する。
    ちょい回し:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、そうっと(←ココ大事!)1、2回、回す。

     

    そのまま:カシスやイチジク、パプリカ、レザーなどの渋めの香り。味わいも、カシスの果実味はぎゅっと閉じて、パプリカのようなグリーンな風味が強い、シリアスな味わいです。タンニンもちょっと強く感じます。

     

    ゆっくり添わせる:香りが広がってきました。カシスにタバコや下草、セージなどのハーブやスパイスが加わります。味わいはカシスにプラムも加わり複雑に。乾いた土っぽさや、レザー、白コショウなどの風味も出てきました。タンニンも少しなめらかに。

     

    ちょい回し:香りにはカカオの甘さが加わり、ふわっと華やかに広がってきました。ぎゅっと閉じていたカシスの果実味が開いてプラムのふっくらソフトな味わいに。スパイスもリコリスやナツメグなど、より甘さを感じるものが増えてきました。

     

     

    ■ ワインライター西田恵のひとこと

    炭火焼の赤身のステーキと合わせるなら、「そのまま」の、しっかりした味わいを。甘くスパイシーに開いた「ちょい回し」はピリ辛の中華料理とどうぞ。個人的には「ゆっくり添わせた」凛々しい味わいを少しクセのあるジビエと合わせたい!

     

    ワイン輸入元:ワイン・プロスぺリテ(株)
    https://www.wine-prosperite.com/

     

    そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!

    Text : Megumi Nishida

     

    DC700 デキャンタ / BIRDY. TABLEのご購入はこちらから

     

  • 2018/01/28

    Media

    バー業界専門WEBメディア「BAR TIMES」

    バーテンダー向けセミナー、「Birdy Experience セミナー in BAR TIMES STORE ショールーム」の模様をご紹介いただきました。

    https://www.bar-times.com/contents/59137/

  • 2018/01/24

    Media

    雑誌「Maduro」2018年3月号にご紹介いただきました。

    BIRDY. TABLEのデキャンタをご紹介いただきました。

  • 2018/01/22

    Birdy Decanter Laboratory

    1月のワイン / 02. ロロリノス カルメネーレ グラン・レゼルヴァ

    Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。

     

     

    みなさま、2018年をいかがお過ごしですか? 新しい年が始まった1月は、ぜひ新しいワインにチャレンジしてみてください。ひとつは南アフリカのワイン、もうひとつはカルメネーレという品種のワイン。日本では出会う機会の少ないワインたちですが、その実力は世界が認めるところ。ぜひBirdyデキャンタで未知なる魅力を引き出して楽しんでみてください。

     

    ■ 1月のワイン vol.2 赤ワイン

    赤ワイン
    Lololinos
    ロロリノス
    Carmenere Gran Reserva
    カルメネーレ グラン・レゼルヴァ
    産地:チリ コルチャグア
    ぶどう品種:カルメネーレ

     

     

    日本にいちばん多く輸入されている国はどこだと思いますか? 答えはチリ!3年前まではフランスでした。1970年代に始まった第一次ワインブームの時代からフランスは不動の一位を守っていたのですが、3年前にまさかの下剋上が。2000年前後に起こった“チリカベ(チリのカベルネ・ソーヴィニヨン)・ブーム”で有名になったチリワインは、一時期のブームに終わることなく着々と足場を固め、ついに一位の座をフランスから奪取したのです。チリワインの魅力は、なんといっても“手ごろな価格ながら品質が高い“こと。1990年に軍事政権が終わり民主化がはじまると、もともと良質なワインを造っていたワイナリーは海外から設備や技術を導入してさらに高品質なワイン造りを。また、ワイン産地としてすぐれたポテンシャルを持つチリにはフランスやスペインなどから多くのワイナリーが進出し、母国での高い技術を生かして高品質なワインを生み出すようになったのです。

     

    つい最近までチリで注目されてきたのは、上記のような大手ワイナリーが手掛けた“安くておいしいワイン”、もしくは、“入手困難なプレミアムワイン”だけでした。たとえばフランスのブルゴーニュのような、農民が自分のブドウだけでワインを造るワイナリーはごくわずか。チリは栽培面積あたりのワイナリー数が世界一少ない国なのです。貧しい時代を生き抜いた農民は、自分でワインを造りたくても機材を買う余裕がなく、大手ワイナリーにブドウを売るしかなかったからです。けれど最近になって、農家の若い世代などが独立した小さなワイナリーも増えてきました。政府も積極的に資金援助を行うように。今回のワイナリーもそのひとつ。ワインを造り始めたばかりの農家で、チリならではの品種カルメネーレを使っています。カベルネ・ソーヴィニヨンなどの有名品種を使えば売れ行きもよいのに、あえてチリならではの品種で勝負するあたりに農家のプライドを感じます。ラベルのように牛を使って畑を耕しているそう。日本にはまだ輸入されていません。

     

    ■ カルメネーレって?

    カルメネーレのふるさとはフランス・ボルドー。19世紀半ばにカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなどと一緒にチリに持ち込まれました。実はこのとき、カルメネーレはメルロと混同されてしまい、チリではメルロとして一緒に栽培されてきました。葉の色もブドウの形も熟成時期も異なるこのブドウを、現地の一部の人は「メルロ・タルディヴ(遅く熟すメルロ)」と呼んでいたそう。さすがにおかしいと思った農学教授が1994年にフランスから学者を呼んで調べて初めて、これはメルロではなくカルメネーレだと判明しました。カルメネーレはボルドーでは18世紀まで主要品種として使われていましたが、熟成が遅いため栽培がむずかしく今はほとんど生産されていません。温暖なチリのほうが栽培に適していたのでしょう。

     

    <Birdy デキャンタによる飲み比べ>

    <用語解説>
    そのまま:ワインボトルからそのままグラスへ注ぐ
    ゆっくり添わせる:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、少し斜めに傾けて内側をゆっくりなぞるように一周する。
    ちょい回し:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、そうっと(←ココ大事!)1、2回、回す。

     

    そのまま:プラムエキスやカシスシロップ、バタースカッチ、スミレの砂糖漬けのような、濃厚な香りと味わい。 完熟した果実の風味が口いっぱいいにふわっと広がる、むっちり官能的なボディのワイン。

     

    ゆっくり添わせる:香り、味わいともに、重厚感がやわらぎ、華やかになってきました。プラムエキスから熟したフレッシュなプラムへ。スミレの香りや風味も加わってきました。

     

    ちょい回し:香り、味わいともにプラムからスミレへ。むっちりボディもルーベンスからルノワールへ。透明感が備わりました。ここちよい酸味もキレイに調和しています。

     

     

    ■ ワインライター西田恵のひとこと

    ッチでパワフルな「そのまま」は、カスレやベッコフなど冬ならではの重厚感ある料理にぴったり。フローラルな「ちょい回し」は赤身のステーキやパエリアなどにおススメ。個人的にはエレガントな「ゆっくり添わせた」ワインを豆乳鍋や白菜とベーコンのミルフィーユ鍋と楽しみたい!

     

    ワイン輸入元:日本未入荷 

     

    そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!

    Text : Megumi Nishida

     

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  • 2018/01/16

    Birdy Decanter Laboratory

    1月のワイン / 01. グレネリー エステート・リザーヴ・シャルドネ

    Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。

     

     

    みなさま、2018年をいかがお過ごしですか? 新しい年が始まった1月は、ぜひ新しいワインにチャレンジしてみてください。ひとつは南アフリカのワイン、もうひとつはカルメネーレという品種のワイン。日本では出会う機会の少ないワインたちですが、その実力は世界が認めるところ。ぜひBirdyデキャンタで未知なる魅力を引き出して楽しんでみてください。

     

    ■ 1月のワイン vol.1 白ワイン

    GLENELLY
    グレネリー
    ESTATE RESERVE CHRDONNAY 2015
    エステート・リザーヴ・シャルドネ
    産地:南アフリカ ステレンボッシュ
    ぶどう品種:シャルドネ

     

     

    南アフリカは現在もっとも注目されているワイン産地のひとつです。ワイン造りの歴史は古く17世紀から。オランダ東インド会社が東洋航路の中継点としてケープタウンを建設し、ブドウを持ち込んでワイン造りをスタート。その後、ナントの勅令廃止で弾圧を受けたユグノー派のフランス人が移住しワイン造りを発展させました。20世紀にはアパルトヘイトへの経済制裁で国際舞台から姿を消しましたが、1994年に輸出市場が開放されると、品質重視のワイナリーが増えて輸出は増大。すぐれたワイン産地としての条件に恵まれたこの地には、フランスやカリフォルニアなどからも有名ワイナリーが数多く進出しています。

     

    グレネリーの創設者は、フランス・ボルドーの名門シャトー、シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの元オーナー、メイ・ドゥ・ラングサン夫人。1988年にボルドーのワイン仲間と新天地を探して世界中を旅しているときにこの地を訪れ、2003年にワイナリーを設立。2007年にはボルドーのシャトーを売却しグレネリーに専念しています。風通しのよい冷涼な気候のもとで造られるワインは、食事に合わせやすくエレガント。樽の風味が強くならないように、通常つかわれる樽のほぼ倍の大きさの500リットルの樽で発酵と熟成をしています。
    また、現在も貧富の差が大きな南アフリカですが、グレネリーでは社員の子供用にケアセンターを設立。食事の用意や図書館では勉強できる環境を整えています。

     

    ■ ワインの伝来いろいろ

    ワイン造りやブドウ品種は、古くは貿易を通じて、ローマ時代は拡張するローマ帝国とともに広がりました。中世以降はキリスト教の影響も大きく、ヨーロッパ内では修道士によって開拓された産地や広まった品種も数多くあります。南米やニュージーランドにワイン造りをもたらしたのも宣教師でした。オーストラリアには囚人船団がブドウを持ち込んだのですが、このとき初代総督は南アのケープタウンで苗木を積み込んだと言われています。

     

    <Birdy デキャンタによる飲み比べ>

    <用語解説>
    そのまま:ワインボトルからそのままグラスへ注ぐ
    ゆっくり添わせる:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、少し斜めに傾けて内側をゆっくりなぞるように一周する。
    ちょい回し:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、そうっと(←ココ大事!)1、2回、回す。

     

    そのまま:熟した洋ナシや白桃、レモンメレンゲ、バタースコッチなどの豊かな香り。口に含むと、熟した果実やトーストしたナッツのような果実味がやわらかく広がります。余韻にほのかにハチミツのような風味も感じるゴージャスな味わい。

     

    ゆっくり添わせる:香りにはリンゴやレモンなどが加わり軽やかに。酸味がでてきて、リッチな果実味と調和し、味わいはゴージャスからフルーティーに変化。白い花のような軽快な華やかさもあります。

     

    ちょい回し:香り、味わいともに、よりレモンやグレープフルーツなどシトラス風味が加わり、フレッシュな印象に。白い石を思わせるミネラル風味も加わります。

     

     

    ■ ワインライター西田恵のひとこと

    「そのまま」のリッチな味わいは疲労回復に効く豚肉のグリルとともに。「ちょい回し」の洗練された味わいは、お正月疲れした胃に優しい大根おろしたっぷりのみぞれ鍋とどうぞ。個人的には、この時期ならではの生牡蠣を「ゆっくり添わせた」シトラス風味で楽しみたい!

     

    ワイン輸入元:(株)マスダ
    http://masuda-jp.com/

     

    そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!

    Text : Megumi Nishida

     

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  • 2018/01/11

    News Release

    【期間限定バー】ゲストエキスパートのご紹介

    2018年1月17日(水)~23日(火)までの1週間、伊勢丹新宿店で展開するBIRDY. TABLEのポップアップバー「BIRDY. TABLE Experience Bar」。
     
    期間中、ゲストとして2名のシャンパーニュエキスパートをお迎えします。

     

    1/17水) ~19(金)
    14:00~18:00
    藤崎聡子さん(写真左)
    ワインスタイリスト

     

    ▪️ プロフィール
    1997年、ワイン専門誌「ワイン王国」を立ち上げ、企画、広告、編集を兼任。2003年独立。以来男性ファッション誌やライフスタイル誌などを中心に料理製作、料理に合うワインやシャンパン、レストラン紹介などの記事を担当。また週刊モーニングでは現在世界中で翻訳・発行されているワイン漫画・神の雫でワインコラムを連載。2007年度シュヴァリエ・ド・シャンパーニュ、2009年度日本では最年少でオフィシエ・ド・シャンパーニュ叙任。

     

    1/22(月) 、23(火)
    14:00~18:00
    渡辺ゆり子さん(写真右)
    食空間コーディネーター

     

    食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。
    2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。自身が手掛ける広尾のシャンパーニュバー「Champagne B arLILI-LA-YULI」は2017年7月7日に10周年を迎えた。毎週替わりでシャンパーニュを提供し、現在までに350種類を紹介している。2018年は400種類制覇を目指す。

     

    「BIRDY. TABLE Experience Bar」 開催概要
    ◆ 開催期間 :2018年1月17日(水)~23日(火)
    ◆ バーオープン時間 :11:30 ~ 19:00
    ◆ 開催場所 :伊勢丹新宿店 本館5階 =
    キッチンダイニングデコール/テイスト オブ ドリンク
    TEL. 03-3225-0669(キッチンダイニングデコール直通)

     

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  • 2018/01/10

    News Release

    【期間限定バー】BIRDY. TABLE Experience Bar のお知らせ

    2018年1月17日(水)~23日(火)までの1週間、伊勢丹新宿店でBIRDY. TABLEのポップアップバー「BIRDY. TABLE Experience Bar」を展開いたします。

     

    「BIRDY. TABLE Experience Bar」では、「BIRDY. TABLE」の主力3アイテム「Birdyデキャンタ」、「ブレンディング タンブラー」、「スパークリング タンブラー」を実際にその画期的な効果をご体験いただきながら、ワインやカクテルだけでなく、ノンアルコールのドリンクなどをお楽しみいただけます。

     

    2017年に発売したステンレス製のデキャンタ「Birdyデキャンタ」は、内側に施したミクロレベルの研磨技術がエアレーション効果を高め、ワインのデキャンタージュを短時間で可能としました。実際にその場で“時短デキャンタージュ”を行い、グラスワイン1杯からご提供いたします。

     

    また、“本気の水割り”を可能としたブレンディングに最適な「ブレンディング タンブラー」は、焼酎やウィスキーなどの様々な水割り、今話題のノンアルコールワインといったプレミアム飲料を。より炭酸を深く味わえる「スパークリング タンブラー」は、クラフトビールやハイボールなど、それぞれのタンブラーにふさわしいドリンクをご用意いたします。

     

    この機会に、卓越した職人技術から生まれた独自の研磨技術による画期的な効果をご体感ください。ご希望の方は、その場で購入も可能。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

     

    「BIRDY. TABLE Experience Bar」 開催概要
    ◆ 開催期間 :2018年1月17日(水)~23日(火)
    ◆ バーオープン時間 :11:30 ~ 19:00
    ◆ 開催場所 :伊勢丹新宿店 本館5階 =
    キッチンダイニングデコール/テイスト オブ ドリンク
    TEL. 03-3225-0669(キッチンダイニングデコール直通)

     

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  • 2018/01/09

    News Release

    伊勢丹新宿店にてスパークリングワイン講座を開催します

    スパークリングワインの歴史や製法など基礎知識を学びながら、作り方の違いによる3 種類のスパークリングワインの飲み比べを体験。
    Birdy のデキャンタを使った、自宅で簡単にできるスパークリングワインのアレンジ術もご紹介。講師はワインフィッター®として、年間で2000~3000 種類のワインをテイスティング、企業向けのワインイベントのプロデュースやワイン小売販売を行うエキスパートです。(約60 分)

    【開催日時】
    1/20(土) 1/21(日)
    ① 14:00~
    ② 16:00~
    (両日各回5名限定)

    【参加費】
    3,240円(税込)
    ※当日店頭にてお支払い頂きます。

    【講師】
    山田マミさん
    La coccinelle 代表
    ワインフィッター®
    https://www.lacoccinelle-vin.com/

    【スパークリングワイン講座参加方法】
    新宿伊勢丹 本館5階 キッチンダイニングデコールにて店頭、または電話にてお問い合わせください。先着順で枠が埋まり次第受付終了となります。
    TEL : 03-3225-0669(キッチンダイニングデコール直通)

  • 2017/12/22

    Birdy Decanter Laboratory

    12月のワイン / 02. ロジャー グラート カヴァ グラン・レセルバ ジョセップ・ヴァイス

    Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。

     

     

    キラキラなイルミネーションが街を飾るクリスマス・シーズン到来! そしてこの時期のワインといえば、キラキラな泡がスパークルに輝くスパークリングワイン!
    スパークリングワインをデキャンタージュ? 意外に思うかもしれませんが、実はスティルワインと同じように、いえ、時にはそれ以上に、スパークリングワインをデキャンタージュすると味わいの変化が楽しめるのです。パーティーなどでぜひBIRDY.を使ってみてください。場が盛り上がること間違いなし!

     

    ■ 12月のワイン vol.2 スパークリングワイン

    Roger Goulart
    ロジャー グラート
    Cava Gran Reserva Josep Valls
    カヴァ グラン・レセルバ ジョセップ・ヴァイス
    産地:スペイン ペネデス
    ぶどう品種: シャルドネ35%、チャレッロ30%、マカベオ20%、パレリャーダ15%

     

     

    世界中で大人気のスパークリングワイン。日本でもこの10年で輸入量はおよそ1.5倍に伸びています。とくに飛躍が目覚ましいのはスペインのカヴァ。フランスのシャンパーニュで製法を学んだカタルーニャ地方出身者が、スペインで初めてスパークリングワインを造ったのは1851年と言われています。ロジャーグラートは名門カヴァのひとつ。すべてのカヴァは同一年収穫のブドウで造られたヴィンテージ、最低熟成期間が規定の2倍、伝統品種を主に用いる点が特徴です。

     

    ロジャーグラートの歴史は、創始者ジョセップ・カナルスがブドウ栽培を始めた19世紀初頭にさかのぼります。カナルスは1860年に農家の地下に酒蔵を開設。その後、フランスのシャンパーニュに魅了された彼は、スペインでもシャンパーニュに匹敵するスパークリングワインを造ろうと一念発起。1882年に瓶内二次発酵させた伝統的なシャンパーニュ製法でスパークリングワイン造りを始めました。使うブドウは、カヴァの故郷ペネデスの伝統品種、マカベオ、チヤレッロ、パレリャーダとシャルドネ。一番搾りの果汁のみを用います。瓶内熟成は、最低でもカヴァの規定の9カ月の2倍の18カ月。このキュヴェは、ロジャーグラート社で5半世紀にわたり醸造家として活躍したジョセップ・ヴァイスへのオマージュとして造り上げた究極の1本です。本当に優れた年にしか造られず、瓶内熟成を48カ月も行っています。

     

    ■ スパークリングワインの呼び名いろいろ

    「シャンパーニュ」はフランスのシャンパーニュ地方産のものしか名乗れないこと、みなさんすでにご存じですよね。でも実は、カヴァも1970年頃まで「チャンパン(チャンパーニュ)」と呼ばれていました。シャンパーニュの生産者から抗議を受けたため「カヴァ」に名称変更したのです。

     

    <Birdy デキャンタによる飲み比べ>

    <用語解説>
    そのまま:ワインボトルからそのままグラスへ注ぐ
    ゆっくり添わせる:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、少し斜めに傾けて内側をゆっくりなぞるように一周する。
    ちょい回し:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、そうっと(←ココ大事!)1、2回、回す。

     

    そのまま:グレープフルーツや熟したリンゴ、洋ナシ、ほのかなトーストの香り。勢いのよい泡とともに、熟した白桃や洋ナシの果実味が口いっぱいに広がります。グレープフルーツの果皮のような、さわやかなほろ苦さも感じます。

     

    ゆっくり添わせる:香りは洋ナシよりグレープフルーツなどのシトラス風味が強くなってきました。泡は細かく溶け込んで口あたりはとってもまろやか。酸味や果実味がハッキリと出てフルーティーな味わいになります。

     

    ちょい回し:香りには白い花やハーブも加わり、よりやさしく軽やかに。味わいは、洋ナシやリンゴの果実味とハーブや白い石を思わせるミネラル風味が調和し、よくできた白ワインのような落ち着きが出てきました。

     

     

    ■ ワインライター西田恵のひとこと

    パーティーのアペリティフなら「そのまま」の元気いっぱいな華やかさを楽しんで。グリルチキンなどの白身のお肉料理と合わせるなら「ちょい回し」の洗練された味わいをどうぞ。個人的には、「ゆっくり添わせた」酸のキレイな味わいを、ポン酢で食べる鍋と合わせたい!

     

    ワイン輸入元:三国ワイン(株)
    http://www.mikuniwine.co.jp/

     

    そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!

    Text : Megumi Nishida

     

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  • 2017/12/22

    Birdy Decanter Laboratory

    12月のワイン / 01. ポル・ロジェ

    Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。

     

     

    キラキラなイルミネーションが街を飾るクリスマス・シーズン到来! そしてこの時期のワインといえば、キラキラな泡がスパークルに輝くスパークリングワイン!
    スパークリングワインをデキャンタージュ? 意外に思うかもしれませんが、実はスティルワインと同じように、いえ、時にはそれ以上に、スパークリングワインをデキャンタージュすると味わいの変化が楽しめるのです。パーティーなどでぜひBIRDY.を使ってみてください。場が盛り上がること間違いなし!

     

    ■ 12月のワイン vol.1 スパークリングワイン

    Pol Roger
    ポル・ロジェ
    Brut Réserve NV
    ブリュット・レゼルヴ
    産地:フランス シャンパーニュ
    ぶどう品種: ピノ・ノワール33%、シャルドネ33%、ピノ・ムニエ33%

     

     

    祝いの美酒シャンパーニュは古くから貴族や王族、著名人に愛されてきました。古くはルイ15世やナポレオン、ロシア皇帝、近年ではシャルル・ド・ゴール大統領、マリリン・モンロー、そしてジェームズ・ボンド!このポル・ロジェも元イギリス首相のチャーチル氏が愛飲したことで知られています。氏にオマージュを捧げた「キュヴェ・サー・ウインストン・チャーチル」は、ポル・ロジェ社の最高級品です。

     

    ポル・ロジェ社は1849年に設立された家族経営のシャンパン・ハウス。チャーチル氏に愛されただけでなく、2004年には英国王室御用達に任命されています。ポル・ロジェの哲学は「気品と優美」。発酵に木樽ではなくステンレス・タンクをもちいることによって、ブドウ本来の繊細な味わいを引き出した、格調高いワインを造り続けています。本拠地を構えるのは有名シャンパーニュメゾンが軒を連ねるエペルネ。ポル・ロジェはエペルネでもっとも深く、湿度が低いところに地下セラーを所有しています。この安定した環境でゆっくりと熟成させることによって、シャンパーニュは極上の泡を備えることができるのです。このブリュット・レゼルヴは、最低でも3年間の熟成を経て造られます。

     

    ■ シャンパーニュの製法あれこれ

    シャンパーニュは一次発酵でできたワインを瓶詰めし、糖と酵母を詰めて封印。瓶内で二次発酵させ、泡を液体に閉じ込めます。このとき、役割を終えた酵母が澱となって瓶底に沈殿。そのままだと濁ってしまうので、瓶をちょっとずつ動かし、最終的には瓶をさかさまにして口元に澱を集めてから冷却し吹き飛ばします。この瓶を動かすことを「ルミアージュ」と呼びます。もともとは職人が手作業で毎日少しずつ角度を変えて動かしていましたが、現在では最高級品をのぞいてほとんど機械化。ポル・ロジェは今も職人が手作業でルミアージュを行っている稀有なメゾンです。

     

    <Birdy デキャンタによる飲み比べ>

    <用語解説>
    そのまま:ワインボトルからそのままグラスへ注ぐ
    ゆっくり添わせる:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、少し斜めに傾けて内側をゆっくりなぞるように一周する。
    ちょい回し:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、そうっと(←ココ大事!)1、2回、回す。

     

    そのまま:グレープフルーツ、ハニーサックル、洋ナシ、濡れた白い石を思わせるミネラルのフレッシュな香り。ふんわりしたきめの細かい泡とともに、熟した洋ナシやカリンの果実味が口いっぱいに広がります。

     

    ゆっくり添わせる:香りに白い花のような華やかさが加わります。みずみずしくフレッシュな白ワインのように、「ワイン」としての充実した味わいが前面にでてきました。マンダリンやアカシアのハチミツの果実味は、スパークリングワインというより、泡をキレイに内包した白ワイン、というイメージです。

     

    ちょい回し:香りにはブリオッシュやバニラの風味も加わり、より複雑に開いてきました。泡は少し控えめになりますが、そのぶん、ワインとしての果実味や複雑さ、骨格がしっかり浮かび上がってきます。スパイスやハーブ、濡れた白い石のようなミネラル感も加わります。

     

     

    ■ ワインライター西田恵のひとこと

    生き生きした果実味が魅力的な「そのまま」は、キノコやベーコンのキッシュと合わせて。鶏肉や豚肉など白身の肉料理は「ゆっくり添わせた」芯の強い複雑な味わいがぴったり。個人的には「ちょい回し」のリッチな味わいを、暖かい部屋で冷えた牡蠣に合わせたい!

     

    ワイン輸入元:ジェロボーム(株)
    http://www.jeroboam.co.jp/

     

    そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!

    Text : Megumi Nishida

     

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  • 2017/12/05

    Media

    季刊誌のワイン雑誌「Winart」2018年1月号 第89号

    美しいビジュアルで食とワインの世界を探究する季刊誌のワイン雑誌「Winart」 2018年1月号 第89号にて、「今月のグッズ」のコーナーでBIRDY.TABLEのデキャンタをご紹介いただきました。

  • 2017/11/30

    Birdy Decanter Laboratory

    11月のワイン / 02. ショウ アンド スミス シラーズ

    Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。

     

     

    ハロウィンが終わると、街はあっという間にクリスマスへと衣替え。けれど11月は、グルメお待ちかねのジビエや白トリュフなどの食材がお目見えする時期。お祭り騒ぎの12月を迎える前に、旬のご馳走をしっとり堪能しませんか。一緒に楽しみたいのは、コクのあるスパークリング・ロゼと、オーストラリアの赤ワイン。スパークリングワインをデキャンタージュ? ええ、ぜひお試しください! BIRDY でワインライフに新しい感動を!

     

    ■ 11月のワイン vol.2 赤ワイン

    Shaw and Smith
    ショウ アンド スミス
    Shiraz
    シラーズ
    産地:オーストラリア アデレード
    ぶどう品種:シラーズ

     

     

    オーストラリアは最小の大陸と言われますが、どのくらい大きいか想像がつきますか?日本の22倍、なんとヨーロッパがすっぽり入ってしまうんです!ということは、ひとくちにオーストラリアワインと言っても、産地ごとの気候や地理、土壌はじつに多様。縦に長いイタリアの南北の差なんてメじゃありません。こちらはヨーロッパ全部が入ってしまう大きさなのですから! オーストラリアというと暑いイメージがありますが、標高の高い山間や海沿いには涼しい場所もあります。最近のワイン生産者たちは、そういった冷涼なところを選んで畑を拓き、洗練されたワインを生み出しています。

     

    ショウ アンド スミスは、従兄弟どうしのふたり、オーストラリア初のマスターオブ・ワインのマイケル・ヒル・スミスと、フライングワインメーカー(世界中のワイナリーを飛び回るワインコンサルタント)のマーティン・ショウによって1989年に設立されました。当時のオーストラリアワインの主流は、国中のぶどうをブレンドして造るパワフルなスタイル。しかしふたりが目指したのは、「単一畑やその土地ならではの味わいを表現した、国際品質のワイン」。南オーストラリアのアデレード・ヒルズで、冷涼な気候を活かした上品なワインを造っています。

     

    ■ ぶどうあれこれ

    古いぶどうの樹というとワインの本場フランスやイタリアにありそうですが、実は100年を超す古木が多く残っているのはオーストラリア。1843年に植えられたシラーもあります。なぜか?ヨーロッパのぶどうは、19世末から20世紀初頭にフィロキセラという根を食い荒らす害虫によって壊滅的なダメージを受けたからです。現在のぶどうは、このときにフィロキセラに耐性のある根に接ぎ木をして植えなおしたもの。いっぽう、オーストラリアにはまだフィロキセラがいません。なので、ヨーロッパから持ち込まれたぶどうがそのまま残っている畑があるのです。

     

    <Birdy デキャンタによる飲み比べ>

    <用語解説>
    そのまま:ワインボトルからそのままグラスへ注ぐ
    ゆっくり添わせる:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、少し斜めに傾けて内側をゆっくりなぞるように一周する。
    ちょい回し:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、そうっと(←ココ大事!)1、2回、回す。

     

    そのまま:カシスやプラム、カカオ、コーヒー、バタートーストなどの深い香り。プラムのこっくり深い果実味に、ひきたてのコーヒーのような香ばしさが調和した、ワイルドな味わい。タンニンはなめらかで、全体的にリッチな印象です。

     

    ゆっくり添わせる:豊かな香りに、なめし皮や湿った下草、スパイスの香りが加わり、より複雑になってきました。味わいは、果実味と香ばしさが一体となって、ふんわりソフトに。香りにみられたなめし皮の風味も加わります。

     

    ちょい回し:プラムやカシスの香りが戻ってきました。けれど今回は、深いというより軽やか。酸味も少しあって、食欲をそそる感じです。味わいは、よけいな贅肉が落ちて、すーっとなめらかに。「うまみ」も感じます。リッチというより洗練された味わいに変わりました。

     

     

    ■ ワインライター西田恵のひとこと

    「そのまま」のワイルドでリッチな味わいは、この時期ならではのジビエに合わせて!スパイシーな「ゆっくり添わせた」は、ピリ辛の中華料理とどうぞ。個人的には、うまみのある「ちょい回し」を、白トリュフたっぷりのタリヤリーニと楽しみたい!

     

    ワイン輸入元:ファームストン(株)
    http://www.farmstone.com/

     

    そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!

    Text : Megumi Nishida

     

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  • 2017/11/17

    Birdy Decanter Laboratory

    11月のワイン / 01. ジェイ ヴィンヤーズ&ワイナリー ブリュット・ロゼ

    Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。

     

     

    ハロウィンが終わると、街はあっという間にクリスマスへと衣替え。けれど11月は、グルメお待ちかねのジビエや白トリュフなどの食材がお目見えする時期。お祭り騒ぎの12月を迎える前に、旬のご馳走をしっとり堪能しませんか。一緒に楽しみたいのは、コクのあるスパークリング・ロゼと、オーストラリアの赤ワイン。スパークリングワインをデキャンタージュ? ええ、ぜひお試しください! BIRDY でワインライフに新しい感動を!

     

    ■ 11月のワイン vol.1 スパークリングワイン

    J Vineyards & Winery
    ジェイ ヴィンヤーズ&ワイナリー
    J Brut Rose
    ブリュット・ロゼ
    産地:アメリカ カリフォルニア
    ぶどう品種: ピノ・ノワール66%、シャルドネ33%、ピノ・ムニエ1%。

     

     

    スパークリングワインというと、フランスのシャンパーニュ、イタリアのプロセッコ、スペインのカヴァが有名ですが、実はカリフォルニアも、シャンパーニュの有名メゾンが進出するほどの名産地。シャルドネとピノ・ノワール、ピノ・ムニエという、シャンパーニュと同じ品種と製法(瓶内二次発酵)をもちいて造られた名品が次々と誕生しています。カリフォルニアというと、パワフルな赤ワインが有名ですが、これからはぜひ、スパークリングワインにも注目してみてください!

     

    “J”は、ソノマ地区の先駆者ジョーダン・ワイナリーのオーナー、トム・ジョーダンの子女ジュディが、1986年にリリースしたスパークリングワインです。トム・ジョーダンは1970年代にソノマの可能性を見いだしてブドウ畑を拓き、栽培、醸造ともに完璧主義者として知られます。ジュディはそんな父から多くのことを学びました。さらに自分でも、この四半世紀の間、ブドウの樹の仕立てかた、用いるブドウ樹の選定、収穫する際の成熟度、醸造方法などにさまざまな改良を重ね、品質向上に努めています。ブドウが栽培されているのは、カリフォルニアの中でもとくに冷涼な場所として知られるソノマ地区。ワインはステンレスタンクで発酵後、2年間の瓶内熟成を行っています。

     

    ■ ソノマあれこれ

    ソノマ市はカリフォルニア共和国の首都でした。えっ?カリフォルニア共和国なんてあったの?…….. はい、ありました。たった25日間でしたが。カリフォルニアは1579年のイギリス人の入植に始まり、スペイン、1823年にメキシコが独立してからはメキシコの統治下にありました。その後1846年米墨戦争中にメキシコ共和国から独立。カリフォルニア共和国(California Republic)が誕生します。その首都がソノマでした。しかし戦後はメキシコからアメリカに割譲されたため消失。現在のカリフォルニア州の旗に当時の国旗が反映されています。

     

    <Birdy デキャンタによる飲み比べ>

    <用語解説>
    そのまま:ワインボトルからそのままグラスへ注ぐ
    ゆっくり添わせる:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、少し斜めに傾けて内側をゆっくりなぞるように一周する。
    ちょい回し:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、そうっと(←ココ大事!)1、2回、回す。

     

    そのまま:ラズベリーやダークチェリー、クランベリーなどの熟した赤い果実の華やかな香り。熟成からくるブリオッシュの香りもわずかにあります。口に含むと、赤いベリーの味わいをやさしい泡が包み込んでふわっと広がります。

     

    ゆっくり添わせる:熟した果実味に、白い石や硬水を思わせるミネラルの香りが加わり、香りが軽やかに広がります。フルーツが前面に出ていた「そのまま」の味わいに、さわやかな酸味がフレッシュさを与えます。

     

    ちょい回し:これまではピノ・ノワールらしい赤いベリーの香りと味わいがメインでしたが、だんだんと、シャルドネらしい、洋ナシや白桃、白い花の風味も出てきて複雑になってきました。全体的には、より骨格もしっかりしてきます。

     

     

    ■ ワインライター西田恵のひとこと

    食前酒として華やかな雰囲気を楽しむなら「そのまま」で。フレッシュな甲殻類には味わい深い「ゆっくり添わせた」を。個人的には、キリリと凛々しい「ちょい回し」を牡蠣鍋と一緒に楽しみたい!

     

    ワイン輸入元:布袋ワインズ(株)
    http://www.hoteiwines.jp/

     

    そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!

    Text : Megumi Nishida

     

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  • 2017/10/31

    Birdy Decanter Laboratory

    10月のワイン / 02. テヌータ・ディ・ビッビアーノ キアンティ クラッシコ モントルネッロ

    Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。

     

     

    食欲の秋!がやってきました! 食材が豊富になってきたうえに、夏と冬が綱引しているような変わりやすい陽気の今、食べたいと思うものも、その日によって異なりますよね。そこで10月は、どんな料理にも合わせやすい、ワガママをきいてくれるオールマイティーなワインをご紹介します。料理に合わせてBIRDYで味わいを微調整すれば、1本のワインがさまざまな場で活躍してくれることまちがいなし!

     

    ■ 10月のワイン vol.2 赤ワイン

    Tenuta di Bibbiano
    テヌータ・ディ・ビッビアーノ
    Chianti Classico Montornello
    キアンティ クラッシコ モントルネッロ
    産地:イタリア トスカーナ
    ぶどう品種: サンジョヴェーゼ

     

     

    キャンティはイタリアの赤ワインでもっとも知名度が高いワインではないでしょうか。映画「ローマの休日」で、グレゴリー・ペック扮する新聞記者の部屋に置かれていたのもキャンティでした。新しい銘柄、知る人ぞ知る銘柄を見つけるのも、ワインの楽しみのひとつかもしれませんが、キャンティは歴史に磨かれ進化し続けてきた銘酒。変わり続けることで変わらないものを守りながら、いつの時代も多くの人に愛されてきたのです。

     

    ビッビアーノのワイナリーは、キャンティ・ワインの伝統産地であるカステッリーナ・イン・キャンティ市にあります。この地ではエトルリアや古代ローマ時代からブドウが栽培されてきました。ビッビアーノのオーナー一族は 1865 年からブドウとオリーブの栽培に情熱を注ぎ、時代の先端を行くダイナミックな栽培を実現してきました。また1950年代から半世紀以上にわたり、トスカーナの伝説ともいわれる銘醸造家ジュリオ・ガンベッリがワインコンサルトを務めたことも、ビッビアーノの品質向上を担いました。ワイナリーの伝統は父から子へと受け継がれ、現在は5代目のトンマーゾ・マッロッケージ=マルツィとフェデリコ・マッロッケージ=マルツィに継承されています。

     

    ボトルの首の黒い雄鶏:現在キャンティには、18世紀にコジモ三世が限定した区域から造られるキャンティ・クラシコと、より広域で生産されるキャンティの2種類があります。キャンティ・クラシコの目印は、黒い雄鶏(ガッロ・ネロ)の認証マーク。この黒い雄鶏には逸話があります。1208年、フィレンツェとシエナは領土争いに決着をつけるべく、夜明けを告げる鶏の鳴き声を合図に二つの都市から騎士を走らせ、出会ったところを国境に定めることにしました。フィレンツェは軍隊のシンボル黒い雄鶏を選び、前日に餌を与えないという奇策を講じました。腹をすかせた黒い雄鶏は夜明けを待たずに鳴き声を上げ、フィレンツェは大いに領土を拡大。黒い雄鶏はトスカーナのシンボルとなりました。

     

    <Birdy デキャンタによる飲み比べ>

    <用語解説>
    そのまま:ワインボトルからそのままグラスへ注ぐ
    ゆっくり添わせる:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、少し斜めに傾けて内側をゆっくりなぞるように一周する。
    ちょい回し:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、そうっと(←ココ大事!)1、2回、回す。

     

    そのまま:ドライいちじくやプラム、赤いバラ、ミントなどの、熟した果実の甘やかな香り。プラムやイチジク、ダークチェリーなどを思わせる完熟した果実味に、ざっくりした質感のタンニンが調和した、親しみやすい味わい。

     

    ゆっくり添わせる:熟した果実味に、湿った草や木の皮、鉄っぽいミネラルの香りが加わります。凝縮感のある果実味に適度な酸味がフレッシュさを与え、香りに感じた鉄っぽいミネラルの風味も加わり、味わいは複雑さを増してきました。

     

    ちょい回し:香りと味わいともに、リッチな果実味だけでなく、鉄っぽいミネラル、スパイス、なめし皮、バラのドライフラワーなど、さまざまな風味が加わり、複雑で、レイヤーがこまかになってきますが、それとともに、しっかりした骨格があらわれ、全体的に贅肉を落としたような磨かれた透明感も備わってきます。

     

     

    ■ ワインライター西田恵のひとこと

    い日には煮込み料理やラグーのパスタとリッチな「そのまま」を。「ゆっくり添わせた」複雑な味わいには、薫り高いキノコや魚介類をもちいた中華料理も合いそう。個人的には、芯の強い「ちょい回し」で炭火焼のステーキを楽しみたい!

     

    ワイン輸入元:スリーボンド貿易(株)
    http://www.threebond-trading.co.jp/product/index.html

     

    そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!

    Text : Megumi Nishida

     

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  • 2017/10/30

    Birdy Decanter Laboratory

    10月のワイン / 01. シャトー・メルシャン 甲州きいろ香

    Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。

     

     

    食欲の秋!がやってきました! 食材が豊富になってきたうえに、夏と冬が綱引しているような変わりやすい陽気の今、食べたいと思うものも、その日によって異なりますよね。そこで10月は、どんな料理にも合わせやすい、ワガママをきいてくれるオールマイティーなワインをご紹介します。料理に合わせてBIRDYで味わいを微調整すれば、1本のワインがさまざまな場で活躍してくれることまちがいなし!

     

    ■ 10月のワイン vol.1 白ワイン

    メルシャン
    シャトー・メルシャン 甲州きいろ香
    産地:日本
    ぶどう品種: 甲州

     

     

    日本固有のブドウ品種「甲州」。ワインとしても、食用としても、なじみ深いブドウですよね。では、甲州は日本にいつどうやって根付いたのでしょうか? これにはいくつかの説があります。ワイン用ブドウの故郷コーカサス地方からシルクロードを経て、1200年前に日本に渡来したという説。または、12世紀に現在の勝沼町で見つかった山ぶどうを改良したという説。明治時代に日本で最初に本格的なワインが造られたのも、この甲州からでした。

     

    メルシャンの源流は1877年創業の日本初の民間ワイナリー、大日本山梨葡萄酒会社。1949年に甘味を添加しない本格的なワインの戦後第一号ブランドとして「メルシャン」が誕生しました。目指したのは、「世界に認められる日本のワイン」。ワインは農産物という考えから、自社管理農園でのブドウ栽培を通じて得た知見や技術を、全国の契約畑農家に還元し、ともに発展する道を探っています。
    「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香」は、ワインの香りの世界的権威であるボルドー大学デュブルデュー研究室とのプロジェクトにより生まれました。奥ゆかしい香りの甲州から香りのポテンシャルを引き出し、まったく新しいスタイルを築いたワインです。メルシャンは日本ワインの発展のためにと、この香りを生むプロセスを企業秘密にせず公開しています。

     

    実はこのワインの誕生には、日本人も深く関わっています。デュブルデュー教授の盟友で同じ研究室で技術指導を行った富永敬俊博士です。そのため、このワインのラベルには富永博士の著書『きいろの香り』に登場する「きいろ」という名の青い鳥が描かれ、未来の甲州ワインの香りの象徴としているのです。富永博士には生前何度かお目にかかったことがありますが、人間的にもとても素晴らしい方でした。そしてデュブルデュー教授はインタビューをするたび、富永博士の話をなさっては涙ぐんでいらっしゃいました。今は雲の上で、きっとおふたりでおいしいワインを楽しんでいらっしゃることでしょう。

     

    <Birdy デキャンタによる飲み比べ>

    <用語解説>
    そのまま:ワインボトルからそのままグラスへ注ぐ
    ゆっくり添わせる:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、少し斜めに傾けて内側をゆっくりなぞるように一周する。
    ちょい回し:ワインをBirdyデキャンタに注いだら、そうっと(←ココ大事!)1、2回、回す。

     

    そのまま:レモンやグレープフルーツのような、フレッシュでキリリとしたシトラスフルーツの香り。口に含むと、シトラスの風味とともに、やさしい洋ナシの果実味もふんわり広がります。さわやかな酸味が余韻に残ります。

     

    ゆっくり添わせる:フレッシュなシトラスの香りに、白い花や白桃のようなやさしい香りが加わります。味わいは、洋ナシよりも、グレープフルーツをほおばったような、ほろ苦くジューシーな味わいが前面に出てきました。

     

    ちょい回し:レモンやグレープフルーツのフレッシュな香りが戻ってきました!少しライムのような青っぽさも加わります。味わいは、洋ナシとシトラスがバランスよく調和。すこーし、白コショウのようなスパイシーさや青いハーブの風味も加わります。

     

     

    ■ ワインライター西田恵のひとこと

    今日は天気がいいから魚介類のマリネやフリットなど軽やかな料理がいいなと言うときは、「そのまま」でフレッシュ感を楽しんで。ちょっと肌寒い日には「ちょい回し」ふくよかな味わいをキノコのソテーやテンプラとどうぞ。個人的には「ゆっくり添わせた」ほろ苦さを大根おろしたっぷりのサンマと楽しみたい!

     

    ■ ぶどう品種あれこれ

    カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなどコーカサス地方原産のワイン用ぶどうをヴィティス・ヴィニフェラ、コンコードやナイアガラなどアメリカ原産のジュースや食用ぶどうをヴィティス・ラブルスカと分類します。前者は糖度や酸度が高く、粒が小さくてタネや果皮の比率が高いのが特長。後者は「狐臭」と呼ばれる(実際にキツネ臭いわけではないのですが)風味が特長。日本ワインではデラウェアなどでその風味がみられます。

     

    ワイン製造元:メルシャン(株)
    http://www.kirin.co.jp/products/wine/

     

    そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!

    Text : Megumi Nishida

     

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